あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
みなさま、2021年の幕開けをどのようにお過ごしでしょうか?
本年が穏やかで幸多き一年となりますように、心からお祈り申し上げます。
新年の始まりに、らさらのお茶「千両」についてお話ししたいと思います。
長文になりますので、お時間あるときにお茶を飲みながら、ゆっくりお読みくださいませ。
らさらの母体となる下堂園は1954年の創業以来、
鹿児島ならではの日本一おいしいお茶を作るために、試行錯誤を重ねてきました。
当時、注目したのが鹿児島では珍しい早生品種の「ゆたかみどり」。
長い歳月をかけ、栽培・製茶方法を研究し、製法が確立したのは1970年代半ばのことでした。
創業者の下堂薗實は技術者と共に、新しいお茶を持って東京の商談へ出掛けました。
商談で手応えをつかみ、帰路の途中、「新しいお茶に何と名付けようか」と希望に胸を膨らませていました。
ふと立ち寄った熊本の八代駅で、下堂薗實の目に映ったもの。
それは縁起物として正月飾りに使われる千両でした。
冬の澄んだ空気の中、艶やかな緑の葉にたわわに実る赤い実。
この瞬間、新しいお茶に「千両と名付けよう」と決めたのだそうです。
らさらが大切にしている絵があります。
南さつま市坊津町出身の日本画家、下村貢先生の「千両」です。
この絵を見る度にお茶への思いが深くなります。
今年の初商は1月4日(月)となっております。
店内に「千両」を飾っておりますので、ご来店の際にご覧いただけたら、嬉しく思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【下村貢先生のプロフィール】
1954年生まれ。
武蔵野美術大学大学院修了。
日本画の大家・奥村土牛や塩出英雄らに師事。
院展 奨励賞4回、無監査1回。
春の院展 奨励賞1回 無監査1回。
日本美術院 特待。東京在住。